あと2センチだけグリップが長ければ、リトリーブがしやすいのに・・・
あと4センチだけグリップが長ければ、ジャークがしやすいのに・・・
私の場合は、グリップの長さがピッタリと合うことのほうが少なくて
常々上記のようなことを考えておりますです。
秋の風に当たりながらふと思う。
カーボンパイプぶっ刺してEVA差すだけだしそんな面倒くさいないよなと。
そう、私の基準は簡単か難しいかではなく、面倒くさいか面倒くさくないかである。
誰もが一度は感じるであろうグリップ長の問題は、実は総作業時間30分程度で解決したりした。
尚、私はごくシンプルな方法で延長をしてみました。もしかしたら専門的知識をお持ちの方には邪道な方法かもしれませんが、素人の戯言であるのでお許し下され。
さて、
どんなロッドでも量産品である限り、使用者の腕の長さや体格に完全にマッチすることはそうそうないのは周知のとおり。
そこで今回は、比較的難易度の低いグリップエンドの延長という形で、少しでも自分の体格や使用環境にあったロッドにテコ入れしてみようと思います。
対象はテイルウォーク・ビーキャス106MH
グリップエンドの延長で、ジャークの快適性と先重りの改善が狙い。
その代わり取り回しは悪くなるので、どちらを取るかはケースバイケースですね。
用意するもの
① 延長したい長さ+α(10〜20mm程度)、ロッドエンド部の内径以下のカーボンパイプ(もしくは相当品)
ビルドコーナーのあるお店ならカットしてあるカーボンパイプが安く置いてある。だいたい数百円〜
② EVAなりコルクなり、延長したい長さの(もしくはその長さにカットした)グリップ。
こちらも在庫を持つお店でなら数百円〜
カーボンパイプ外径よりもグリップ内径が小さくなると面倒くさいです。
③ 2液性エポキシ接着剤
釣具屋にもあるしホームセンターにもあるし百均にもあります。
④ カッターナイフ
⑤ サンドペーパー
⑥ エンドキャップ(元々付いていなかったor新調する場合)
①は延長するグリップの骨格
②は延長するグリップそのもの
③は固定・接着に使用
④はグリップのカットやエンドキャップの取り外しに
⑤はカット面の研磨と、組み終えた後の段差除去や研磨・仕上げに
延長用カーボンパイプの選定
まずは①のカーボンパイプを買う前にエンドキャップを取っ払って、
グリップ最終端のブランク・カーボンパイプ内径を測っておこう。
(キャップのないロッドは、グリップエンドをブランク端面位置に合わせて切る。切った後にブランクが飛び出ている状態では、新たに足すグリップの穴を段付きにしたりと何かと面倒なので注意。)
仮組み・カーボンパイプ取付
ブランク最終端に、①を差し込んで嵌め合いを確認。
緩いようなら凧糸やテープを巻いて内外径差をなくす。
すき間がなくなったら、①の前記の+α分(ブランクに差し込む部分)にエポキシを塗って任意の長さまで差し込む。
グリップ取付
グリップエンドに差し込んだ①全体的にエポキシを塗り、コルクグリップやEVAグリップを①にゆっくりと差し込む。ちなみに途中で垂れ出るエポキシを拭き取りながら行ったほうが後処理が楽。
カーボンパイプとグリップの内径に隙間がある場合も、凧糸やテープを使用して径を合わせます。
なんだかスワットのグリップみたいでこのままでも良いなと思ったけど続行
カーボンパイプに挿入したら、長さを合わせてカットします。
エンドキャップ取付
延長したグリップのオシリに(カットしてたカット面を整えてから)たっぷりめのエポキシを塗り、元々付いていた(もしくは新調した)エンドキャップを装着。
マスキングテープでしっかり乾燥硬化させて固定。
ちなみにエンドを上にして硬化させたほうが良いみたい。
(下にして硬化させたら、少しずつ少しずつ重みで動いてズレて固まったからもう一度やり直したのは俺のことorz)
仕上げ
延長したグリップと元のグリップに段差がある場合は、サンドペーパーでならしてあげます。
その他エポキシ残りがある場合なども、ペーパーでサンディング。
これで誰でも自分に合ったグリップ長にできちゃうね!
どうせならメタルリングの位置もズラせば良かったとか、結局大なり小なりタラレバは後を絶ちませんがね。