モアザン AGS 810MB

金木犀

2016年08月07日 22:40

当コーナーは、カタログスペックだけではわからない使用感を中心に、独断と偏見でそのインプレを綴るコーナーです。
尚、当インプレが貴方に悪影響を及ぼすことがあっても、その責任は一切負わないものとします。


モアザン AGS 810MB


Length:8'10"
Weight:130
Cast Weight:7-40
Tip Dia:1.8(1.7)
Butt Dia:11.4(12.7)
http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/salt_rd/mt_ags_bait/index.html




キャストフィール


本当に素晴らしい振り抜け感。
軽めのルアーも(勿論シーバスルアーの範囲内でだが)、35gの重めのルアーもピュピュっとキャスト可能。
このキャストフィールが、愛用者の多い秘訣なのだろうか・・・

自重以上に軽さを感じることからも、「AGSなんて関係なくね」とか言えないです。


感度


軽量好感度かつ「高弾性SVFコンパイルX アンサンドマイクロピッチブランク」という長ったらしいネーミングなブランクスに、肉抜きしまくりのオリジナルリールシート(エアホールドシート)、硬くて大きい軽いAGSの感度も相まってビンビンです。

もちろんスピニングタックルなら大きな武器でしょうが、構造上感度のあるベイトタックルだと雑音が増え過ぎたように捉える人もいると思う。
感度というメリットは、人に(時に)よってはデメリットになることもあるかもしれません。


810「M」Bとミディアムパワー表記


あくまでも個人的な意見ではあるが
何ゆえ軽量高感度を謳う無印モアザンでの設計なのか。
例えばインプレを調べようとも大した情報には恵まれず、むしろ今尚旧ブランジーノのそれが目につく・・・


ベイトロッドには常に余力のあるパワーが欲しいもの。

以下、ダイワHP 高弾性SVFコン…なんちゃらから引用

徹底的に軽量化されたブランクは、同時に感度と張り・粘りを備え、かつ適度なしなやかさはミノーからバイブレーション、テイルスピンジグやメタルジグまでこなす。
中略……
ランカーが掛かっても「柔よく剛を制す」が如く、相手のパワーをいなしながらランディングに持ち込むパワーも備えている。


各メーカーこぞって「曲がる」ロッドをイコール「粘る」と表記するのが流行りなのか。
例えばグラスコンポジットの、例えば中低弾性カーボンの厚巻きが生み出す「粘り」のそれとは明らかに違うというのに、軽くて粘るなんてステキすぎる(*゚∀゚)って思わせる策略のように感じてしまうワタシはきっと捻くれているのでしょう。

テストで止水域メインだったのか、はたまた30gをフルキャスト出来ればミディアムで良いとか判断したのかは定かではないけれど

流れが特別強くないとこならMLで事足りるでしょうし、そのようなポイントではこのロッドを硬いと感じる方もいるでしょう。
かと言って外洋や強い流域ではもっとパワーのあるロッドを欲してしまいますし…。


但し、ジリリとドラグをこよなく使うようなスタイルならば丁度良いと思います。
つまるところは、このモデルのこの番手に関しては(わたし個人の使用に於いては)もう少し余力という懐の深さが欲しかった。

まぁ贅肉を削ぎ落とした軽量・高感度な無印モアザンだから、そりゃそうよと言われればそれまでなんですがね・・・

(これらはワタシ個人の問題であり、ポイントなど用途が合う人にはこのロッドが持つポテンシャルを十二分に発揮できることでしょう)

総評


コンクリートが似合うロッド。(まぁ発表時のカタログもそうあったように)
その用途に任命してはみたものの、そのコンクリ部での釣りをあまりしなくなっていたことに気付いてしまったというか出番が多くない現状ですが。

先で述べた特徴や、M表記ではあるものの意外と軽めのキャストも可能なとこを含め、MLに近い感覚で使える実質MLM(ことパワーに於いては)に近いロッドだと思いますよ。

jgst

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